園芸

2008年5月24日 (土)

植物は天才である 2

 植物が天才だと思うのは、挿し芽の時にもあります。我が家に成長したアジサイの木が四本ありますが、これは三年前にアジサイの葉っぱを挿し芽して育てたものです。

 あの切れ端のように小さな葉と茎の一部から、根が生え、茎が伸び、葉が出て、ついには大輪の花を咲かせるようになるなんて、実際にやってみると衝撃でした。ヒトの体細胞を万能化して、いろいろな臓器を作ろうというのが最先端の再生医療です。でも、植物の場合は家の庭で、しかも土にまみれた手でおおざっぱにチョンチョンとやるだけで、それが可能になります。

Ajisaisashime1_6 Ajisaisashime2_2 まず、アジサイの花が咲かなかった部分を左上図のように切り取ります。

 次にチョンチョンと葉と茎を整理して、かなりコンパクトにしてしまいます。こんなに切りつめていいの?という感じです。

Ajisaisashime3  そして、乾かないように養生しているうちに、根が生えてしっかりしてきます。あとは秋になって地面や鉢に定植するだけです。

Ajisaihaname  それで、一片の葉からこんなに大きな木になり、今年も花芽をいっぱいつけて咲き始めるのですから、感心です。

 植物のいのちは無限だなあと感じると同時に、植物がこれだけできるのなら、人間にも無限の可能性があるんじゃないかなあ、と単純な私には思えて仕方がないのです。

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2008年5月21日 (水)

植物は天才である

 冬の庭の植物たちは一部を除いてほとんど息をひそめてしまいます。ところが、翌年の春から夏にまた同じ花に再会できることがあります。地上の茎や葉はすっかり枯れてしまっても、根が残っていて、そこから成長してくるのが宿根草です。ギボウシ、キキョウ、都忘れ、クレマチス、シャクヤク、スズランなどです。宿根草だと知ってて植えているのですが、でも顔を出すと「やあ、また会えたねー」と感激します。それも多くは二年目がぐっとゴージャスになります。

 次は球根植物です。水仙やムスカリやゼフィランサスは翌年に顔出すだけでなく、球根がどんどん増えて年々ボリュームアップしていきます。庭の持ち主は何も努力していないのに、これらの植物は律儀にも毎年姿を披露してくれて、庭造りを手伝ってくれます。

 その中でも一番驚くのは皇帝ダリア、別名木立ダリアです。5月頃、顔を出して半年ほどで4~5mの立派な木にまで成長して、11~12月にてっぺんの方で大輪の花を咲かせます。我が家では4年目ですが、今年は大丈夫かな?と心配するのですが、毎年しっかり出てきます。それも、朝見た時と夕方でははっきりわかるぐらい大きくなるんです。wobbly

Hatsuyuki2m Hatsuyukim

 宿根草よりも感動的なのは、一年草なのにこぼれ種から毎年成長してくる植物です。中でも定着率が良いのがハツユキソウです。花ではなく葉がレースの縁取りをしたように華やかで、長く楽しめます。どこに出てくるかわからない偶然性がまたいいのです。双葉も目立つので雑草と間違えて抜いてしまう恐れがありません。他にノースポール、マリーゴールド、トレニア、コキア(ほうきぐさ)などが、フーテンの寅さんみたいに必ず舞い戻ってくる植物たちです。

 「雲は天才である」というのは石川啄木の小説の題名ですが、いつも庭いじりするたびに「植物は天才である!」とつぶやく私。そのたびに何だか「世の中捨てたもんじゃないなあ」と前向きになれるんです。でも、植物を天才とする理由はまだまだたくさんあるので、シリーズ化して、いつか続編をアップします。

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2008年4月 4日 (金)

桜坂‥と言っても芝桜の階段

 私の趣味の一つにガーデニングがあります。

 自宅の北側が急な斜面になっていて、土が流れるので土留めをしようということから庭造りが始まりました。

 笹がのび放題になっている箇所や建設用の土砂やコンクリートの破片などで雑草もはえない場所がありました。土いじりをしたことがない私には何から手をつけて良いのかさえわかりませんでした。

 ちょうどその頃、大仁農場の産業医になりました。農場は瑞泉郷という農業公園にもなっていましたので、花苑づくりの事例やノウハウがたくさん詰まっていました。

 基本的なルールとして、まず、「一人で全部やる」、「化学肥料や農薬を使わない」ことを決め、いろいろ試行錯誤しながら、じっくり時間をかけながら庭をつくりました。

Shibakaidan 写真は階段の部分で、両脇に芝桜を植えました。もう4年目ですが、肥料をやらず、この時期にこんもりと綺麗に咲いてくれます。花が終わったらザッと刈り込み、夏前にのびすぎて蒸れそうな部分を間引いているだけのお世話です。ホームセンターで買ったものと違い、農場で挿し芽して化学肥料を使わずに育てたせいか、より強健な印象です。

 実は、こういうことを始めるまでは、花に興味があまりなく、園芸も何だかおっくうで面倒くさく思えた私です。一人でやる、と決めたのは、見るに見かねた人が手伝いすぎると、庭に愛情をかけられなくなるかも、と心配したせいもあります。でも、今は本当に変わりました。自然や花を見る目や思いが変わり、世界が豊かにやさしく見えてきたのです。ちょっとの時間でも庭で作業をするととてもリラックスcoldsweats01できます。

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