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2012年7月16日 (月)

relax068 素朴な味をじっくり楽しむ

 最近の若者は濃い味を好みます。色に例えれば原色のような味、甘い、辛い、しょっぱいなどです。だから、どんなおかずにもマヨネーズやタバスコをかけてしまう味覚の持ち主が増えています。

 野菜や穀物などの作物にはそれぞれに特有な微妙な味わいがあります。元の味わいを殺さないよう、調理や味付けしすぎない食は、粗食というよりも素食と言えます。元気の素、体の基本を作る原点、素材を重視する、などの意味をこめています。素食を時間をかけてじっくり楽しむことで、本来の味覚が復活して、自分を取り戻すことができます。

 食という漢字は「人を良くする」と書きますが、生活習慣病は食べるほどに人の健康を悪化させてしまいます。良くするには食をコントロールするのが一番です。また、昨年、カロリーを25%程度減らすことで長寿遺伝子をオンにできるという実験成果が話題になりました。すべての人を長寿にすることは無理でもアンチエイジング効果はあるようです。

 しかし、現代人にとっては我慢は最大の苦痛と感じます。我慢をしてきた戦前生まれの日本人も、せっかく得た豊かな食生活を手放すことは抵抗があります。たとえ治療であっても、自由や権利を侵害される気分でしょう。だから、ほとんどの人は切羽詰まってからしぶしぶ食を変えることになります。

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 そこでおすすめなのが、味わいと腹八分目を大切にする食養生にゆっくりと移行していくことです。単に味覚や体重や生活習慣病の数値が適正になるだけでは現代人は食事を変える気持ちはなかなかおきません。本当に必要なのは、健康を害さない食や食べ方をしても、毎回の食事が美味しく、楽しめ、一回一回の満足度があがり、日頃のストレスを「食の破綻」で解消する必要がなくなり、自分だけが損をしているような気持ちにさせないという「効果」なのです。

 社会活動や苦労を経験することで脳内の遺伝子の働き方が変わり、脳神経のネットワークが改変されることがここ十年で解明されつつあります。頭の柔らかい子どもだけでなく成人も「脳が生まれ変わる」わけです。昔ながらの食行動・食養生が最先端の科学のもとで肉体ばかりか心理・脳を「良くする」ことが明らかにされる日も近いかもしれません。

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