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2011年3月 8日 (火)

傾聴の技法⑤ スローペース

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 コミュニケーションをキャッチボールに例えれば、返球は相手がとりやすいようにゆっくりと投げるようにします。話を聴くときの相づち・返事・質問などのリズム、話題の展開、口調や動作などははやる気持ちを抑えてスローペースで行います。

 相手が落ち着かない調子や興奮・混乱があれば、無理に話を続けない方が良い場合があります。話を切り上げるのではなく、いったん一息入れてください。たとえば、窓を開けて空気を入れ換える、お茶を入れる、季節や窓外の景色についての話題をふる、などです。

 相手の心情の深い部分を掘り下げる時には一段一段階段を降りるようにしていきます。決して焦らず、好機をとらえて切り込むような質問はしないことです。傾聴では信頼関係が大事で、快刀乱麻で問題を解決するというカリスマ性は必要ありません。

 ボツリボツリ話す相談者でも呼吸は小さく頻回です。受け手側まで同じような呼吸をしてしまうと、「傾聴の場」のリズムがせっかちなものになってしまいます。まず、あなた自身がゆったりと大きな呼吸を意識して行う、これも「スローペース」の技法の一つです。

 「一房の葡萄」の先生は中座する前に、ブドウをもぎって主人公の膝の上に置きます。その後、泣き寝入りして気持ちの混乱が落ち着きます。憧れのスローリズムと言っても良いでしょう。 

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