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2011年3月 4日 (金)

傾聴の技法④ ホスピタリティ・モード

Hospitalitymode

 ホスピタルの語源はホスピタリティ(おもてなし)と同じです。ところが、私たち医療関係者はプロフェッショナルであろうとすればするほど、患者さんに頼もしさだけでなく、ある種の威圧感を与えてしまいます。特に傾聴の必要な人には・・・。今回の傾聴の技法はホスピタリティ・モードです。

 まずは、ねぎらいと小さな称賛です。相談者にとって他人に話をするというのは想像以上に大きなプレッシャーなのです。こちらが話を聴いてあげるという上から目線でいると、相談者の苦痛や努力を見逃してしまいます。面談後、話ができて良かったという思いと、こんな話をして良かったのかという迷いや後悔がない交ぜになっています。「つらいなかでよく話をしてくださいました」「遠いところから来られてお疲れになったでしょう」という感謝やねぎらいの言葉をかけてみてください。

 次は、心情の推量です。つらい心情をわかろうとする真摯なスタンスと温かい人間性は巧まずして伝わっていくものです。しかし、相手の心がそれに気づけない状況にある場合は、言葉で表現することが必要になります。「どんなにか辛かったでしょうね」「あなたの心情がよく伝わってきました。良ければ、もう少しあなたのお気持ちを聴かせて下さい」などと、相手にわかるようにさりげなく伝える技法です。

 ホスピタリティモードは召使い(主従関係)になることではありません。自分を大切に思うように相手に接することで、相互理解がはかられ、お互いの存在に感謝・満足・感動できる関係性を目指します。

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