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2011年2月 3日 (木)

傾聴の効用②

 傾聴の効用の二番目以降は相談者(クライアント)にとってのメリットです。

Session

 まず、カタルシス作用です。これは心の浄化、つまり淀みをすっきり解消することを意味します。映画やテレビドラマで思いっきり泣いた後に心が軽くなった経験はないでしょうか。古代ギリシアの哲学者アリストテレスがこうした悲劇の作用を表現した言葉がカタルシスです。同様に、傾聴は閉じ込めた感情を解放します。

 次に、相談者がおのれを知るきっかけになることです。問題を抱えている人の多くは冷静な判断が鈍り整理がつかない状態にあります。話を聴いてくれる人がいてくれて、話をするにつれて、自分がどういう考えや感情を持っているのか気づきます。心の奥に潜んでいる意外な思いが浮かび上がることで混乱から抜け出すきっかけを得たり、自分で答えを導き出せたりする場合もあります。

 更に、癒し効果です。まず、話を聴いてくれる人がいる、この事実は他人に自分の存在を認めてもらえた喜びにつながります。次に、自分の中に自分を認める自己肯定感が生まれていきます。つまり、気づきによって意識が変容し、自分の心が自分を癒してくれるようになるのです。

 最後に、相談者が他人の話をうまく聞けるようになることです。傾聴でコミュニケーション不信か解消され、会話により心の交流がうまくゆく経験をすると、その心地よさが心に刻まれます。トラウマが減るにつれて、誰かの話を聴く余裕が生まれます。中には、自分を傷つけてきた悪いコミュニケーションは自分次第で良いコミュニケーションに変えられることに気づく人もいるでしょう。

 これらが傾聴の効用です。誰かの傾聴をしたいと思っている人は、先に傾聴のプロに自分の話を聴いてもらい、その効果を実感してください。傾聴のプロを自任する人であっても、時々誰かに傾聴してもらい、その効果を実感していくことが大事です。

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