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2010年3月11日 (木)

DVD「未来の食卓」をすすめる理由

Mirainoshokutaku

 仏映画「未来の食卓」が待望のDVD化されます。
 南フランスの小さな農村の村長が、子どもや高齢者の給食を有機農業に転換すると宣言します。科学的エビデンスも弱く、反対者も多い中で、無謀に見える施政方針。多くの住民たちが戸惑う中で、子どもたちが、給食の調理人が、村人たちが少しずつ変化し始める。

 一方、農薬の調合をする度に鼻血を出し、それでも有機農業への転換に気乗りのしない農業者が登場します。視界を遮るほどの白煙をあげる農薬散布車の中には、感染や放射線から身を守る防護服を彷彿とさせる彼の姿があります。おそらくエビデンスや経済性を盾に彼は最後まで方針を変えないでしょう。しかし、私たちは彼を責められないはずです。

 タバコの有害性のエビデンスがこれほどまでに揃わない時代に、なぜ医師や施政者は禁煙化をすすめなかったのでしょうか?それは健康社会を目指そうというリーダーシップを発揮することへの尻込みをしたからです。

 この映画の原題「子どもたちが我々大人を告発する」は、未来を守るための決断を迫る厳しさがあります。しかし、説明を尽くして説得しようという雰囲気には欠ける映画ではあります。日本のドキュメンタリーのような厳密なものを期待する向きには応えてくれないでしょう。牧歌的な子どもたちの笑顔、それを永遠に守っていきたいとあなたは思うか、あくまでもそこが中心です。

 長野県の教育委員長だった大塚貢氏がこの映画をわざわざ東京まで見に行って感銘を受けていました。子どもたちの不良行為や不登校で崩壊寸前の真田町に赴任した大塚氏は父兄や教師の反対を押し切り、給食を完全米飯食に変えました。結果、見事に子供たちは落ち着き、大塚氏が辞した後もその成果は続いているそうです。

 映画を見て、大塚氏は更に確信を深めています。そういう火種を伝えていく映画だと思います。

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