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2008年10月12日 (日)

宮沢賢治「どんぐりと山猫」~前編

 今回の朗読音声は宮沢賢治の「どんぐりと山猫」前編です。今回は特徴あるどんぐり君達を含めて総勢13役をどう演じ分けるかというチャレンジをしてみました。ある時は下条アトム風に、ある時は「相棒」の杉下右京風に、とあまり苦労せずにできました。音楽や効果音は様々なサイトからフリー素材を使わせていただきました。本来ならば一から作らなければならないのですが、こうした音声ファイルの提供者があることで、助かっています。

 朗読は本来余計な味付けをせずに原作を伝えることが大切です。ただ文字を音声にしただけで他人の介在があり、その味が溶け込んでしまうものです。映像化するとなると、更に多くの人が関わります。資金もかかるため、収益性が問われ、多くの人に観てもらうため大衆化がはかられます。そうすると、原作とはほど遠い印象の作品ができあがることも珍しくありません。これは原作者やその読者にとって大きな問題となります。

 ポッドキャスト朗読作品では音楽や効果音を自由に入れられ、そこには私の解釈や感性が注ぎ込まれます。同じセリフでも読み方によってずいぶん印象が変わります。更に、いくら器用にやっていても出せる声や音声ファイルには限界があり、作者の意図だけでなく私の意図ともずれていきます。そういう意味で著作権保護期間(作者の死後50年)は妥当だと思います。

 ところが、そんな制限と自由を通してできた作品を自分で聞いてみると、今まで気づかなかった新たな魅力を見いだしたり、別の印象を得たりすることが多いのです。実は、「どんぐりと山猫」とはこんな作品で、その登場人物はこんな性格で、という先入観があって読み返すことはしませんでした。今回ポッドキャストしてみて良かったと思います。

 ただ、御自分の「どんぐりと山猫」観とはどうしても合わないという聴き手の方もいるでしょう。今は多様性共生の時代です。自分にぴったりの朗読音声を選択したり、作ったりできるので、救われる部分があります。さて、次回は後編です。お楽しみにscissors

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