2008年5月16日 (金)

水を楽しむ

Shiminnomori ここ大仁瑞泉郷と県道の境を深沢川が流れています。源流には約15ヘクタールの自然公園、市民の森浮橋「グリーンランド大仁」が作られています。冒険遊び場や展望広場などがあり、夏には家族連れで訪れる方が多い穴場です。蛍も見られるそうです。瑞泉郷とは地続きになっていて、開放的な農場や花苑から急に深閑とした森の中に入っていくと、気分がページをめくったように変わります。そして、更に進むと、大小の岩で河原が作られた川が縦横に走っており、小さいお子さんでも川遊びを楽しめるようになっています。

 考えてみると、水は不思議な物質です。地球が青いのは大気と水があるからです。作物も太陽と水と大地が揃ってはじめて健康に育っていきます。私たちの身体の6~7割は水でできています。この地球上で水の恩恵を受けていないものはありません。

 そして、水は一つの形にとどまりません。海の水は熱せられて天に昇り、雲から雨になって高い山に降りそそぎます。細い源流は集まり、大きな川となり、ふたたび海へと注ぎ込まれます。それだけでなく、池や滝や虹など千変万化するのです。

 今日のリラックス法happy01は「水を楽しむ」です。水の楽しみ方はまずです。チョロチョロとか、ザーザーとか流れる音に耳をすませてみましょう。次は、その姿です。水は透明なのに、流れたり、波打ったり、しぶきをあげたり、一秒とも同じ形をとりません。静かな湖の水面でさえも、風や光をあびてキラキラと輝きます。その姿をボーッと眺めているだけで時間を忘れます。そして、感触です。冷たい水に手を浸すと、自然と一体となる感じがあり、肩の重荷まで流し去ってくれます。

Seseragizone クリニック周辺には水の流れがないので、せめて音だけでもと人工の流れを作りました。「せせらぎゾーン」として、来院者だけでなく鳥にとっても憩いの場所になっています。天候の良い時はそこで音楽療法を受けてもらうことがあります。自然の音と楽器の音のコラボレーションです。

 「また田舎限定か」と怒らないでください。都会であっても大丈夫。水の流れを楽しむインテリア、波や滝や雨の音を録音したCD、いくらでも「水を楽しむ」方法はありますよ。

 

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2008年5月14日 (水)

ツボ押し体験アンビリーバボー

 人間の体の不思議な性質にツボというのがあります。足の裏や手に、体の各部に対応したツボがあり、そこを軽く刺激するだけで、それに対応した部分が楽になってくるのです。色々なツボの見方がありますが、ここでは覚えなくても簡単にできる手のツボをご紹介しましょう。

Hand1_4 Hand2_2

 左手の甲を人体になぞらえてみてください。たとえば、右肩が痛ければ、黒丸印(人差し指と中指の分かれる所)を押して痛い部分があります。

 そこを楊枝の頭の部分でトントンと軽く刺激したり、指で揉んだりすると、肩の痛みが軽くなることがあります。右手を使う場合は、裏表にせず、薬指と中指の分かれる所に圧痛点を探します。

 首や背中を後ろにそらせても痛くてそりにくい感じがあります。その時に中指を引っ張りながら甲側にそらして柔軟にすると、あら不思議、首や背中も後ろに曲がりやすくなります。

 ツボは解剖学的に調べても他の場所とは何ら違わないそうです。でも、目くじら立てず、その人にとって効果があるならば、リラックス法happy01として生活に取り入れたら良いと思っています。でも、強い刺激は禁物です。 

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2008年5月12日 (月)

樹木に触れる

Sekitaookusu_3  樹木は大きくなるのに数年、数十年かかります。巨樹ともなれば樹齢数百年にもなり、人間よりも長く地域の歴史を見守ってくれています。尊敬できる長老のような存在です。(右の写真は静岡市関田神社のクスノキ)

 大きな木を見つけたら、まず見上げてみて、それから木肌にやさしく触れてみてください。今度は大きく腕を広げて幹に抱きついて、しばらく目をつぶって葉ずれの音を聞いてみてください。母親に抱っこされた子どものように、元気をもらえるかもしれません。簡単にできるリラックス法happy01です。

Kenbitabunoki 最近は管理上の責任や子どもの安全をはかるために、木登りを許す親が少なくなりました。私の子どもの頃はよく木に登ったものです。木肌の感触や風の匂いや眺望を楽しむだけでなく、高い所に登るための心と体の構えを覚えこむことができました。左は十数年前に某美術館近くのタブノキを撮影した写真です。今となっては貴重な記録になりました。

Hiraiookusunoki2 クスノキの仲間は常緑広葉樹といいながら、この時期に落葉します。新しい葉に追い出されるようにして一斉に古い葉が落ちるため、丸坊主になりません。混み合っていた葉がスッキリ整理され、春の陽射しが根元まで差し込みます。右の写真は私の地元天地神社のオオクスノキです。樹齢1000年近くと推定され、幹が手を開いたように枝分かれしているため巨大な掌をイメージさせます。車で近くを通る時にも「やあ」と手をあげて挨拶してくれているような感じです。あなたの家の近くでお気に入りの樹木を見つけてみてはどうでしょうか。

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2008年5月 9日 (金)

若山牧水「比叡山」その2

 若山牧水の「比叡山」後半部分です。前半は夜の場面が多く、陰にこもる傾向があるのに対し、後半は陽のイメージが加わっています。宿泊所がなくて困っている牧水に救いの手がさしのべられます。そこで高齢の寺男との出会いがあり、それについて牧水は「山寺」という続編まで作っています。よほど心にしみた出来事であったようです。(案内地図

 この時代の平均余命は40歳前後で、牧水は43歳で亡くなりました。ところが、ここに登場するお年寄りは当時の超高齢者で、一人は酒で身代をつぶし、現在は身寄りのない独居老人です。現代社会の先取りのような一編です。

Bokusui  それでも昔は、お年寄りは長年の智慧や経験を持った長老として尊敬され、実際に地域社会の長としての役割を担っていたと思います。ところが、現代のようなマニュアル社会では、そうした智慧や経験を手取り足取り若者に伝えるシステムが失われてしまいました。お年寄りは余生を自分で勝手に楽しんでよい代わりに、自信や後進からの尊敬の念を得られにくくなっています。

 牧水は石川啄木の死を看取り、その後の葬儀もろもろのお世話をしました。そこには友情はもちろんのこと、弱者や敗残者と呼ばれる人々へのやさしいまなざしがあったのだと思います。また、晩年定住した沼津の千本松原を愛し、伐採に反対するような文章を新聞に寄稿しています。そして、次のような歌も詠んでいます。

 松原のなかの老木の枯れたるを伐(と)る音きこゆ昨日も今日も

 枯れた老木であっても伐採の音がグッと胸にこたえたのかもしれませんね。そんな牧水の「やさしさ」に触れることが、私のリラックス法happy01の一つなんです。 

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2008年5月 8日 (木)

若山牧水「比叡山」その1

 今日の朗読音声は若山牧水「比叡山」その1です。これは大正期の旅日記、いわゆる紀行文です。以前にもお伝えしましたが、牧水の文章は独特な味わいがあって、気に入っています。そればかりではなく、牧水は各地で歌を詠みながら、名所旧跡を踏破し、酒を飲み、人と交流し、現代人とは違う価値観で旅を楽しんでいるので、より一層面白いのです。

 旅にはハプニングがつきものです。今回の「比叡山」でもいきなりのピンチ!があり、はじめは牧水も嫌気が指しますが、だんだんトラブルに慣れていきます。

Natureview  そして、旅には出会いがつきものです。何故か牧水が出会う人達はキャラクターの濃い、愛すべき人物が多いのです。ここでは老婆、子ども、老爺(ロウヤ)などが登場しますが、それぞれとの一期一会を楽しんでいるかのような描き方がされています。

 更に、旅には風物が欠かせません。美しい景色があり、天候や四季によって自然の移りゆく姿があり、その土地の食事や酒があり、そしてそこに住む鳥の声などがあります。牧水はどれもおろそかにせず愛情を注ぎながら丁寧に描き出していきます。

 是非、牧水の「旅のこころ」に触れてみてください。

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